
Tracking Aincient Imprints of Cosmic Origins
地中や海底の深部にある鉱物、隕石や月の試料などに刻まれた「太古の粒子の痕跡」を読み解くことで、宇宙線や重元素合成の起源、地球を含めた惑星の歴史、そしてダークマターの手掛かりを統合的に探る学際型ワークショップです。鉱物中に保存された宇宙線生成核種、重荷電宇宙粒子やダークマターの核反跳に起因する飛跡など、多様な太古検出器(paleodetector)で探ることができるサイエンスをブレーンストーミング的に議論します。
本ワークショップの具体的な目的は、
(1)ダークマター探索、宇宙線考古学、重元素やダストの起源
(2)地球鉱物や隕石などの試料選定
(3)鉱物の年代決定、年代学と環境バックグラウンドの取り扱い
(4)欠陥形成や飛跡の物理とキャリブレーション、
(5)試料の前処理、計測プロトコル策定、
を結ぶ統合理論枠組みを共同で策定し、国内コラボレーションを立ち上げることです。地球科学、宇宙化学、材料科学、素粒子・宇宙線物理の研究者が集い、宇宙誕生から現在にわたる、太陽系形成史および銀河活動史の解明に資する新しい計測科学を切り拓きます。
加藤丈典
中竜大
橋口未奈子
廣瀬重信
村瀬孔大
主催:
名古屋大学宇宙地球環境研究所(ISEE)・海洋研究開発機構(JAMSTEC)
共催:
科研費(25K01016)「鉱物に記録された億年スケールの宇宙線トラックの分析と未知粒子の探索」
科研費(25K07350)「天然の白雲母を用いた暗黒物質の探索実験DMICAのための基盤研究」
2025度東海国立大学機構名古屋大学 宇宙地球環境研究所 融合研究戦略課題「隕石観察による過去〜現在の宇宙環境および太陽活動の変動の理解と暗黒物質の探索」